バルサン後にゴキブリが大量に出てくるって本当?逆効果・効かない原因と判断

バルサンをたいた後、ゴキブリが大量に出てきて驚いた経験はありませんか。
また、そんな話を耳にして使用を躊躇していませんか。

「逆効果になったのでは」
「やめたほうがいいのか」
と不安になる方も少なくありません。

結論からいうと、
バルサン使用後にゴキブリが出てくるのは異常ではなく、
煙が潜伏場所に届いて隠れていた個体が追い出されている状態である場合がほとんどです。

ただしバルサンには卵への効果がないこと・使い方によって効果が大きく変わることは、
把握しておく必要があります。

この記事では、以下の点を整理します。

  • 使用後にゴキブリが出てくる・大量に出てくる理由
  • 「逆効果」「効かない」と感じる本当の原因と見直しポイント
  • バルサンの効果の条件と限界(卵・抵抗性チャバネゴキブリへの対応)
  • やめたほうがいいケース・使えない場所の判断基準
  • 自分の住環境に合ったタイプの選び方と正しい使い方
  • バルサンで解決しきれない場合の次の行動

バルサンは正しく使えば有効な手段ですが、限界を把握した上で使うことが大切です。
まず使用後の状況から整理していきましょう。

目次

バルサンを使った後にゴキブリが出てくるのはなぜか

バルサンをたいた後にゴキブリが出てくることがあるのは、くん煙剤の煙が潜伏場所に届き、
隠れていた個体が追い出されるためです。

使用直後に出てくること自体は異常ではなく、
バルサンが機能している過程で見られる現象である場合がほとんどです。

くん煙で潜伏場所から追い出される

バルサンのような くん煙剤は、煙や霧状の殺虫成分を部屋全体に充満させることで、
ゴキブリが潜んでいる場所まで成分を届ける仕組みです。

ゴキブリは普段、冷蔵庫の裏・シンク下・家具の隙間など、暗くて狭い場所に潜んでいます。
くん煙剤の煙がこうした潜伏場所に入り込むと、ゴキブリは刺激を受けて外に逃げ出そうとします。
この「追い出し」の動きが、使用直後にゴキブリが目に見える場所に出てくる理由です。

つまり、バルサンをたいた後にゴキブリが出てくるのは、煙が隅々まで届いている証拠でもあります。
「使ったせいで出てきた」のではなく、「もともといた個体が追い出されている」状態です。

大量に出てくるのは異常ではない

バルサンをたいた直後に、予想以上の数のゴキブリが出てきて驚いた、
という経験をする方は少なくありません。

これは室内にそれだけの個体が潜んでいたことを意味しており、
多くの場合はバルサンが広範囲に効いているサインといえます。

出てくる個体の多くはすでに弱っているか、死にかけている状態です。
動きが鈍くなっていたり仰向けになっていたりする場合は、殺虫成分が効いている状態と判断できます。

一方で、使用後しばらく経っても元気に動き回るゴキブリが多い場合は、
閉め切り時間が足りなかった・部屋のサイズに対して薬剤量が少なかったなどの原因が考えられます。
この点については次の章で整理します。

死骸が出てくる場合の処理

バルサン使用後に床に落ちているゴキブリの死骸は、素手で触らずに処理してください。
ゴキブリの死骸にはアレルゲンとなる成分が含まれているため、掃除機で吸い取るのは避け、
濡らしたキッチンペーパーで拭き取ってからビニール袋に密封して捨てる方法が基本です。

公式の使用手順では「部屋の床に掃除機をかける」と案内されていますが、
これはダニの死骸処理を主な目的としたものです。
ゴキブリの死骸や フンを処理する場合は、アレルゲンの舞い上がりを防ぐために
キッチンペーパーでの拭き取りをおすすめします。

死骸が多い場合は、換気を十分に行った後、ゴム手袋を着用して処理してください。
処理後は石けんで手を洗い、使用したキッチンペーパーやビニール袋はすぐに屋外のゴミ箱に捨てると安心です。

バルサンが逆効果・効かないと感じる本当の原因

バルサンが「逆効果」「効かない」と感じる場合、
多くは準備・サイズ・閉め切り時間のいずれかに原因があります。
どこに原因があるかを切り分けることで、「使い方の問題」か「仕様上の限界」かを判断できます。

準備不足(開放し忘れ・カバー漏れ)

バルサンの効果が出にくい原因として最も多いのが、使用前の準備の抜け漏れです。

くん煙剤は煙が届いた場所にしか効果が出ません。
戸棚・引き出し・押入れなどを閉めたままにしていると、
ゴキブリが潜んでいる可能性が高い場所に煙が届かず効果が半減します。
バルサンを使う前は、ゴキブリが隠れやすい収納スペースをすべて開放した状態にしてください。

また、食品・食器・寝具などをカバーする作業に気を取られ、
収納の開放を忘れてしまうケースも見られます。
準備の手順としては「開放してからカバー」の順番を意識すると抜け漏れが減ります。

部屋の広さに合っていないサイズ

バルサンには6〜8畳用・12〜16畳用・18〜24畳用など、適用面積が設定されています。
部屋の広さに対してサイズが小さい製品を使うと、
煙の量が足りず部屋全体に殺虫成分が行き渡らないケースがあります。

複数の部屋をまとめて対策したい場合は、部屋ごとに適切なサイズを用意するか、
広い部屋に対応したサイズを選ぶ必要があります。
「1個あれば十分」と思って小さいサイズを選ぶと、効果が出にくくなる原因になります。

迷った場合は、部屋の広さにぴったり合うサイズではなく、一回り大きいサイズを選ぶと安心です。

閉め切り時間が足りていない

バルサンは使用後に一定時間部屋を閉め切ることで、殺虫成分が室内に行き渡り、
ゴキブリへの効果が出やすくなります。

この閉め切り時間が短いと、成分が十分に効果を発揮できないまま換気されてしまいます。

公式が定める閉め切り時間の目安は以下の通りです。

スクロールできます
タイプ製品閉め切り時間
煙タイプバルサン(通常版)2〜3時間
煙タイプバルサンプロEX2〜3時間以上
水タイプ水ではじめるバルサン2〜3時間以上
水タイプラクラクバルサン2時間以上
霧タイププロEXノンスモーク霧1時間以上

出典:レック株式会社 バルサン公式サイト FAQ(よくある質問)

「煙が出なくなったから大丈夫」と判断して早めに部屋に戻るのは避けてください。
煙が見えなくなった後も殺虫成分は室内に残って効き続けています。
外出の予定に合わせてタイプを選ぶか、時間に余裕を持って使用するようにしましょう。

なお卵への効果がない点はバルサンの仕様上の限界であり、次の章で詳しく解説します。

バルサンはゴキブリに効くのか

バルサンは正しく使えばゴキブリへの効果が期待できますが、
卵への効果がないこと・抵抗性チャバネゴキブリには効きにくいケースがあることは把握しておく必要があります。
製品の違いも影響しますが、多くの場合は正しく使えているかどうかが結果を左右します。

効果が出る条件

バルサンの殺虫成分は、煙や霧が部屋全体に行き渡ることで効果を発揮します。
逆にいうと、煙が届かない場所にいるゴキブリには効果が出にくくなります。

効果が出やすい条件は以下の3点です。

  • 部屋の窓・換気口をすべて閉め切っている
  • 戸棚・引き出し・押入れなど収納スペースを開放している
  • 部屋の広さに合ったサイズを使用している

この3点が揃った状態で、公式が定める閉め切り時間を守ることが、
バルサンの効果を最大限に引き出す基本条件です。

また、ゴキブリが特に潜みやすいシンク下・冷蔵庫裏・洗濯機まわりなどの収納は、
扉を開けた状態にするだけでなく、引き出しや仕切り板なども可能な範囲で外しておくと煙が届きやすくなります。

卵への効果がない

バルサンはゴキブリの成虫・幼虫には効果が期待できますが、
卵鞘(卵のケース)には効果がありません。
これはバルサン公式Q&Aで明記されている仕様です。

出典:レック株式会社 バルサン公式サイト FAQ(よくある質問)

そのため、バルサンをたいた時点で室内に卵鞘が残っていた場合、
約2週間後に孵化した幼虫が再び出てくることがあります。

「バルサンをしたのにまた出てきた」という状況の多くは、この卵鞘の孵化が原因です。
1回の使用で完全に解決しないのは製品の欠陥ではなく、くん煙剤の仕様上の特性です。

対策としては、最初の使用から約2週間後に再度バルサンを使用することで、孵化した幼虫にも対処できます。

「また出てきた=逆効果」ではなく、「卵が孵化した=再使用のタイミング」と判断してください。

卵鞘そのものへの対処が必要な場合は、
卵の駆除方法を具体的な手順とあわせてまとめた記事で確認してください。

抵抗性チャバネゴキブリへの対応

ゴキブリの中でも、チャバネゴキブリは特定の殺虫成分に対して抵抗性を持つ個体が増えているとされています。
こうした「抵抗性チャバネゴキブリ」には、通常のバルサンが効きにくいケースがあります。

チャバネゴキブリは体長1〜1.5cm前後の小型のゴキブリで、
クロゴキブリと比べて色が薄く、動きが素早い点が特徴です。
マンションや集合住宅の厨房・冷蔵庫まわり・電子レンジの内部など、
暖かい機器の周辺に潜伏することが多い種類です。

通常版のバルサン(2成分)で効果が出にくいと感じる場合は、
3つの有効成分を配合したバルサンプロEXへの切り替えを検討してください。

バルサンプロEXは公式が「抵抗性チャバネゴキブリへの対応」を明示している製品です。

ただし、抵抗性の有無は外見から判断できません。
「小型のゴキブリが出る」「通常版で効果が出にくい」という状況が続く場合に、
プロEXへの切り替えを検討する目安にしてください。

バルサンをやめたほうがいいケース・使えない場所

バルサンは使える場所と使えない場所が明確に分かれています。
車・天井裏・床下での使用は公式が禁止しており、
水槽や爬虫類・両生類がいる環境では生き物への影響が出るリスクがあります。

自分の住環境に当てはまるケースがないか、使用前に確認してください。

車・天井裏・床下は使用不可

バルサンの公式Q&Aでは、以下の場所での使用を禁止しています。

出典:レック株式会社 バルサン公式サイト FAQ(よくある質問)

車の中

シートなど煙が付着した箇所に直接肌が触れるため、公式が使用を禁止しています。

車内にゴキブリが出た場合の対処については、車のゴキブリ対策をまとめた記事を参考にして下さい。

天井裏・床下

構造上、煙がうまく行き渡りにくいため使用できません。
天井裏や床下に発生源がある場合は、自力での対処が難しいケースが多く、
専門業者への相談が現実的な選択肢になります。

水槽・爬虫類・両生類がいる場合

バルサンは哺乳類への安全性は高いとされていますが、
魚類・爬虫類・両生類に対しては毒性が強く、使用できる環境が限られます。
公式が定めている対応は以下の通りです。

魚類(金魚・熱帯魚など)

水槽と魚を完全に屋外へ出す必要があります。魚だけを出したり、
水槽にカバーをかけたりするだけでは不十分です。
ドアの隙間から煙が漏れて水槽に届くリスクがあるためです。
屋外に出した場合も、バルサンを使用した部屋には3日間戻さないでください。

隣の部屋に水槽がある場合

動かせない水槽がある場合は、隣の部屋であってもくん煙剤は使用できません。

爬虫類・両生類

魚類と同様の注意が必要です。
使用する場合は完全に屋外へ出してください。

哺乳類のペット(犬・猫など)は必ず外に出してからくん煙してください。
使用後は1時間以上換気した後に室内へ戻すようにしましょう。

シックハウス症候群の場合

シックハウス症候群は化学物質過敏症と関連しており、
クロルピリホスやホルムアルデヒドなどの化学物質に反応するとされています。
バルサンの公式Q&Aでは、シックハウス症候群の方への使用を「お控えください」と案内しています。

出典:レック株式会社 バルサン公式サイト FAQ(よくある質問)

人によって反応する物質や症状に個人差があるため、一概に安全とは言えません。
化学物質に敏感な状態にある場合は、バルサン以外の駆除手段を検討するか、
かかりつけの医師に相談した上で判断してください。

引っ越し前後の注意点

引っ越し前の空室状態でバルサンを使用することは可能ですが、
賃貸物件の場合は、物件によっては使用を制限している場合があるため

事前に管理会社や大家さんへの確認が必要です。

引っ越し直後にバルサンを使用する場合は、
家具や荷物の搬入前に行う方が準備の手間が少なく済みます。

ただし引っ越し後すぐは段ボールや荷物が多い状態で、
ゴキブリの隠れ場所が増えやすい時期でもあります。
段ボールはできるだけ早く片付け、バルサン使用後も毒餌を設置して継続的に対策することをおすすめします。

バルサンのタイプ別の選び方

バルサンには煙・水・霧の3タイプがあり、
住環境や準備のしやすさによって選ぶタイプが変わります。

自分の状況に合ったタイプを比較表で確認してください。

煙・水・霧タイプの違いと選び方

バルサンのくん煙剤は大きく3つのタイプに分かれています。
それぞれの特徴と向いている状況を以下の表で確認してください。

スクロールできます
タイプ製品名始動方法火災報知器精密機器カバー閉め切り時間向いている状況
煙タイプバルサン/
プロEX
こすって始動カバー必要必要2〜3時間以上効果を重視したい・戸建て
水タイプ水ではじめるバルサン/
プロEX
水を入れて始動カバー必要必要2〜3時間以上初めて使う・
煙が少ない方がいい
水タイプ
(ラクラク)
ラクラク
バルサン
水を入れて始動カバー必要不要※2時間以上準備の手間を
減らしたい
霧タイププロEX
ノンスモーク霧
ボタンを押すだけ反応しない※※必要1時間以上マンション・
賃貸・時間を
短縮したい

※「すべての精密機器に影響がないことを保証するものではありません」(公式)
※※「使用方法に従って使用した場合。ガス警報器には反応することがある」(公式)

効果の強さで選ぶ場合は、3つの有効成分を配合したプロEXシリーズが選択肢になります。
通常版との最大の違いは抵抗性チャバネゴキブリへの対応で、
「小型のゴキブリが出る」「通常版で効果が出にくい」という場合はプロEXへの切り替えを検討してください。

ゴキブリの潜みやすい場所を把握しておくと、タイプを選んだ後の設置場所の判断にも役立ちます。
詳しくは、ゴキブリが潜む場所をまとめた記事を参考にしてください。

マンション・賃貸での注意点

マンションや賃貸住宅でバルサンを使用する場合、いくつか事前に確認しておきたいポイントがあります。

火災報知器への対応

煙タイプ・水タイプは煙が火災報知器に反応することがあるため、
使用前に専用カバーで覆う必要があります。

霧タイプ(プロEXノンスモーク霧)は煙も熱も出さないため、
煙感知型・熱感知型の両方に反応しません。
ただしガス警報器には反応することがあるため、袋などで覆ってください。

集合住宅で集中管理方式のガス警報器が設置されている場合は、
使用前に住宅管理者に連絡することが公式で案内されています。

管理会社への確認

賃貸物件の場合、くん煙剤の使用を制限している物件もあります。
契約内容や管理規約を確認するか、管理会社に事前に相談しておくと安心です。

隣室への配慮

くん煙剤の煙はドアの隙間などから隣室に漏れることがあります。
集合住宅での使用時は、隣室への影響を最小限にするため、水タイプや霧タイプを選ぶ選択肢もあります。

複数タイプを同時使用する場合の順序

広い住宅や複数の部屋をまとめて対策したい場合に、
異なるタイプを同時に使いたいケースがあります。

この場合、使用する順序に注意が必要です。

霧タイプのバルサンは可燃性ガスを使用しています。
霧タイプを先に始動した後で同じ部屋にくん煙タイプを使用すると、
引火・爆発の恐れがあると公式の使用上の注意に明記されています。

複数タイプを使用する場合の基本ルールは以下の通りです。

  • 同じ部屋で複数使う場合:同じタイプ・同じグレード(色)で統一する
  • 別々の部屋で使う場合:煙タイプ・水タイプを先に始動してから、別の部屋で霧タイプを使用する
  • 霧タイプを先に始動してから煙タイプ・水タイプを同じ部屋で使用しない

異なるグレード(通常版とプロEX)を同じ部屋で混在させることも避けてください。

バルサンの正しい使い方チェックリスト

使用前・使用中・使用後のそれぞれに、確認しておきたいポイントがあります。
手順に抜け漏れがあると効果が出にくくなるため、
バルサンをたく前にひと通り確認しておくことで、効果が出ない原因をあらかじめ避けられます。

使用前の準備

バルサンをたく前に、以下の項目を順番に確認してください。

部屋の閉め切り

  • 窓・換気口・ドアをすべて閉める
  • エアコンのスイッチを切る

収納の開放

  • 戸棚・引き出し・押入れをすべて開ける
  • シンク下・冷蔵庫裏など、ゴキブリが潜みやすい収納は引き出しや仕切り板も可能な範囲で外す

カバーが必要なもの

  • 食品・食器・おもちゃ・寝具・衣類・仏壇仏具
    ビニールシートや新聞紙でカバーするか部屋の外へ
  • テレビ・パソコン・オーディオ製品などの精密機器
    カバーをかける
  • ピアノなどの楽器
    カバーをかける
  • 銅・真鍮・亜鉛メッキ・銀メッキなど変色しやすいもの
    カバーをかける
  • ブルーレイディスク・DVD・CD・磁気テープ類
    専用ケースに収納

部屋の外に出すもの

  • ペット(哺乳類)・観賞魚・爬虫類・両生類・植物

警報器の対応

  • 煙感知型の火災報知器→専用カバーまたは袋で覆う
  • ガス警報器→袋などで覆う
  • 集合住宅で集中管理方式のガス警報器がある場合→事前に管理者へ連絡

霧タイプを使う場合の追加確認

  • ガス湯沸器・内釜式浴槽の種火・ヒーター等を消す
  • ガスの元栓を閉める

使用中・閉め切り時間

バルサンを設置したら、煙または霧が出始めたらすぐに部屋の外に出てください。
煙が出なくなった後も殺虫成分は室内に残って効き続けているため、
タイプごとの閉め切り時間を守ることが重要です。

スクロールできます
タイプ製品閉め切り時間
煙タイプバルサン(通常版)2〜3時間
煙タイプバルサンプロEX2〜3時間以上
水タイプ水ではじめるバルサン2〜3時間以上
水タイプラクラクバルサン2時間以上
霧タイププロEXノンスモーク霧1時間以上

閉め切り時間中は、くん煙している部屋から離れた場所で過ごしてください。
ドアを閉めていても隙間から煙が漏れることがあるため、公式では外出することを推奨しています。
外出が難しい場合は、くん煙している部屋から最も離れた部屋で、
窓を開けて換気できる状態にしておいてください。

使用後の換気・処理

閉め切り時間が経過したら、以下の手順で換気と後処理を行ってください。

換気の手順

煙を吸い込まないよう、まず玄関ドアを開けて5〜10分ほど待ちます。
その後タオルなどで口を覆いながら室内に入り、
トイレ・浴室の換気扇を回してから各部屋の窓を順番に開けていきます。
一度に全部の窓を開けようとせず、玄関に近い部屋から順番に換気すると煙を吸い込みにくくなります。

ペット・植物を戻す目安

換気開始から1時間以上経過してから室内に戻してください。

死骸・フンの処理

床に落ちているゴキブリの死骸は、素手で触らず濡らしたキッチンペーパーで拭き取り、
ビニール袋に密封して捨ててください。
掃除機での吸い取りはアレルゲンが舞い上がるリスクがあるため避けることをおすすめします。

バルサン使用後に出てきたゴキブリの死骸処理については、
死骸の処理方法をまとめた記事もあわせて確認してください。

警報器のカバーを外す

使用前に覆った火災報知器・ガス警報器のカバーは、換気後に必ず元に戻してください。
カバーをつけたまま放置すると火災や事故の原因になります。

食器の洗浄

煙や霧が触れた食器は、水洗いしてから使用してください。

容器の廃棄

使用済みの容器は各自治体の廃棄方法に従って処分してください。

バルサンで解決しきれない場合の判断

バルサンを使っても状況が改善しない場合、
使用後の状態によって様子見でよいか・再使用すべきか・別の対策に切り替えるべきかが変わります。

3パターンで自分の状況を確認しておきましょう。

使用後の状況を3パターンで整理

バルサン使用後の状況は、大きく以下の3パターンに分けられます。
自分の状況に当てはまるパターンを確認してから、次の行動を決めてください。

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パターン状況の目安次の行動
効果が出ている使用直後に死骸が多く出た・
その後の目撃が減った
そのまま様子見。
2週間後に再使用を検討
効果が弱い使用後も目撃が続く・
死骸がほとんど出なかった
原因を確認して再使用・
毒餌を併用
別の対策が必要複数の部屋で目撃が続く・
フンや卵鞘が複数箇所で見つかる
毒餌の設置・侵入経路の封鎖・
駆除業者への相談

効果が弱い場合・2週間後の再使用と毒餌の併用

バルサン使用後も目撃が続く場合、まず原因を確認してください。

バルサンが逆効果・効かないと感じる本当の原因の章で解説した
「準備不足・サイズ・閉め切り時間」のいずれかに該当する場合は、
使い方を見直した上で再使用することで効果が出やすくなります。

卵の孵化による再発が疑われる場合の対処については、バルサンはゴキブリに効くのかの章で解説しています。

バルサン単独での駆除が難しいと感じる場合は、毒餌(ベイト剤)との併用が有効です。
バルサンで成虫・幼虫を一気に減らしつつ、
毒餌でゴキブリが潜伏している場所に継続的に効かせる組み合わせは、
どちらか一方だけを使うより効果が持続しやすくなります。

毒餌を設置する場合は、バルサン使用後に換気を十分に行ってから、
冷蔵庫裏・シンク下・洗濯機まわりなどゴキブリが潜みやすい場所に置くようにしてください。
バルサンと毒餌は役割が異なるため、併用しても干渉しません。

毒餌との併用を検討する場合は、
ブラックキャップが逆効果に見える理由と正しい使い方をまとめた記事も参考になります。

プロへの相談を考えるタイミング

バルサンを正しく使い、毒餌も併用した上で改善が見られない場合は、
自力での対処に限界が来ているサインである可能性があります。

以下の状況に複数当てはまる場合は、専門業者への相談を検討してください。

  • バルサンを2回以上使用しても目撃が続いている
  • 複数の部屋で継続して目撃している
  • フンや卵鞘が複数箇所で新たに見つかっている
  • 小型のゴキブリ(チャバネゴキブリの可能性)が中心で、プロEXでも効果が出にくい
  • 自力での対処が精神的に負担になってきている

業者への相談は「即依頼」ではなく、
今の状況を第三者に確認してもらうだけでも判断の手がかりになります。
「まだ大げさかな」と感じる段階でも、相談だけであれば無料で対応している業者もあります。

自分の状況が業者に依頼すべき状態かどうかは、
業者への相談を考えるタイミングをまとめた記事で確認しておくと安心です。

まとめ

バルサンは正しく使えばゴキブリへの効果が期待できるくん煙剤ですが、
使い方と限界を把握した上で使うことが大切です。

使用後にゴキブリが出てくるのは異常ではなく、
潜んでいた個体が追い出されている状態である場合がほとんどです。
「逆効果では」と感じる場合も、多くは準備・サイズ・閉め切り時間のいずれかに原因があります。

バルサンが向く場面と限界を整理すると、以下の通りです。

向く場面限界・注意点
室内の成虫・幼虫を一気に減らしたい卵(卵鞘)には効果がない
隠れているゴキブリを追い出したい抵抗性チャバネゴキブリには
効きにくいケースがある
引っ越し前後の初期対策として使いたい車・天井裏・床下では使用できない
毒餌と組み合わせて継続的に対策したい水槽・爬虫類・両生類がいる
環境では使用できない

1回の使用で完全に解決しないケースがある場合は、
卵の孵化を考慮して約2週間後に再使用することを検討してください。

再使用後も改善が見られない場合や、
複数の部屋で目撃が続く・フンや卵鞘が複数箇所で見つかるという状況では、
バルサン単独での対処に限界が来ている可能性があります。

毒餌の併用や侵入経路の封鎖をあわせて検討してください。

バルサンで対処しながら再発を防ぐには、日常的な対策の見直しも必要です。
再発を防ぐための具体的な対策をまとめた記事を参考にしてみてください。

改善が見られない場合や生息範囲が広がっている場合は、
プロの駆除業者への相談も選択肢のひとつです。
業者に頼むべき状況かどうか迷ったときは、
業者相談の判断基準をまとめた記事を参考にしてみてください。

FAQ(よくある質問)

バルサンは逆効果になることがあるのか

通常の使い方で状況が悪化するケースは考えにくいといえます。
「逆効果」と感じる場合の多くは、
準備不足・サイズの選び方・閉め切り時間の不足など使い方に原因があるケースです。
バルサンは卵には効果がないため、
孵化した幼虫が再び出てきた場合に逆効果と感じやすいケースもあります。

使用後にゴキブリが大量に出てきたが正常か

多くの場合は正常です。
くん煙剤の煙が潜伏場所に届き、
隠れていた個体が追い出されてくるのは珍しいことではありません。
使用後しばらく経っても元気に動き回るゴキブリが多い場合は、
閉め切り時間やサイズの見直しを検討してください。

バルサンは何回使えばいいか

発生状況によって異なりますが、
1回で解決しない場合は約2週間後の再使用が基本です。
バルサンは卵には効果がないため、
孵化のタイミングに合わせて再使用することで幼虫にも対処できます。

バルサンの効果はどのくらい続くか

バルサンは使用時に室内にいる成虫・幼虫を駆除する製品であり、
長期間の忌避効果や残効性は期待しにくいといえます。
継続的な効果を求める場合は毒餌との併用が有効です。

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この記事を書いた人

住吉 涼のアバター 住吉 涼 住まいの害虫・害獣トラブル改善アドバイザー

長野県の山間地域で育ち、スズメバチ・ムカデ・ネズミ・カメムシなど、
日常的に多くの害虫・害獣トラブルを経験してきました。

屋内のゴキブリ対策から、ムカデの侵入経路封鎖、
イタチ・ネズミの足音発見〜封鎖・清掃まで、
「家庭でも再現できる対策」を中心に発信しています。

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